お金は大事だよー

お金の流れが変わった! (PHP新書)

お金の流れが変わった! (PHP新書)

大前さんの近著。迷っているうちに随分たっちゃったけど、日本国債をいつ手放そうかそろそろ本気で考えんとなあ。新規国債が44兆2980億円って。。。暗いよ、暗い。どうなるどうする。
たりないお金―20代、30代のための人生設計入門

たりないお金―20代、30代のための人生設計入門

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編

「もはや古典」強化月間など

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣-成功には原則があった!

七つの習慣。
企業参謀 (講談社文庫)

企業参謀 (講談社文庫)

続企業参謀 (講談社文庫)

続企業参謀 (講談社文庫)

ストラテジック・マインド―変革期の企業戦略論

ストラテジック・マインド―変革期の企業戦略論

企業参謀。など。
本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

ホンダ。本田宗一郎氏もさることながら、その参謀の方にいっそう魅力を感じる。
社員心得帖 (PHP文庫)

社員心得帖 (PHP文庫)

こちらは松下…じゃない、Panasonic
稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計

稲森さん。いい本ですね。
新 13歳のハローワーク

新 13歳のハローワーク

13歳のハローワーク。28歳をめどに自分がどうやって生きていくのか、つまり職業を決めればいい。その後、大体35歳くらいまでその職業に必要な訓練と経験を積む。
勝ち続ける力

勝ち続ける力

羽生さん。

年の瀬も本ばかり読んでいる

街場のメディア論 (光文社新書)

街場のメディア論 (光文社新書)

街場のメディア論。内田氏の著作は、何となく思っているんだけど既成概念や常識のため見過ごしている事象を、軽妙な切り口で指摘し、「あー」「おー」となるところにその魅力があるように思う。冒頭のキャリア論なんてまさにそうで、偏見に満ちたまとめ方をすれば「リクルートが下手な夢を見させるからおかしくなるんだ」、となる。
が、肝心の本論に行くと、あんまり目新しいこと書いてないなぁ…と思ってしまった。日本のジャーナリズムが育たなかったのは、新聞がだらしないからで、かといってテレビと資本関係にあるのだから立場の異なる批判を書け…といったって、それはそれでなかなかハードルが高かろう。個人的に、エンターテインメントの要素はデフォルメと単純化にあるように思うが、テレビが影響力を持って巨大な存在になればなるほど、(あえて嫌いな言い方をすれば)大衆の最大公約数をとれば、エッジがきかなくなりまた自己規制に収縮していくのも無理はない。
また、「本は消費物ではない」「本棚はその人を語る」「もらって価値を感じる人があらわれて価値が生まれる」…といった指摘がなされているが、それは本に限ることはあるまい。人によってはピカソの絵も人によっては「鍋敷きにもならない」代物だろうし、鉄道好きが自宅に模型を並べるのと、本棚と、人生を語るに何の差があるのか。要はだれが何に価値を感じるかはその人それぞれであり、本だけを特別視するロジックが読みとれなかった。おそらく内田氏は本が大好きなのだろう(当たり前か)。
そういう意味では、何も本にかかわらず全てが権利関係・資本主義に呑みこまれているわけであって、そんな相手を向こうに回して論陣を張るには、新書一冊では分が悪いように思えた。

さえないので本ばかり読んでいる

何となく癪だったので買わずに立ち読み。これだけ売れてるということはやはりそれなりに出来はいいんですよねー、と素直に読み切った。
この国を出よ

この国を出よ

やっぱ出なきゃだめだよねえ。柳井さんが何となく思っていたより年上だった。
逃げる中高年、欲望のない若者たち

逃げる中高年、欲望のない若者たち

「今の若者は車も欲しがらないで…」という言われ方は、見境もなくカチンときてしまうあたり私も若者のハシクレだが、欲望が無いのは確かで、持ちようもないのも確かなのかもしれない。
話を進めといて、「わたしには答えは分からない」的な投げだしをされるのは「おいおい」と思ってしまうが、答えのない時代なのでそれはそれで真摯なのかもしれない。
「23歳は決して若くない、おれは23歳のときにデビュー作を書いたと、事実を話しているだけだ。26歳のときに映画を監督して、27歳で『コインロッカー・ベイビーズ』を書いた、ということを27歳の編集者に言うこともあるが、自慢しているわけではない。逆に、そんなことは当たり前なので、自慢にも何にもならないと言いたいのだ。おまえは人生を有利に生きたくないのかと、単にそういうことだ。(…)やっぱり若者に向かって、おまえはもう子どもではないから若いなどと言われて喜ぶな、などと言うのはおせっかいなのだろうか。(…)しつこいが、わたしは『勉強しろ』とか『怒れ』とか『自覚を持て』とか言いたいわけではない。『じゃあ聞くけど、おまえはこれからどうやって生きていくんだ』というようなニュアンスのことをたまに言うだけだ」
世迷いごと

世迷いごと

TVで何度か観てマツコ・デラックスは面白いんじゃないかと思って衝動買い。買った丁度その日そのお店には、本人がサイン会に来たようだ。
本より動いている方が面白い。そして、大きな声では言えないがしばらくの間本当に女性なんだと思っていた。先日のNHKドラマ「火の魚」がよかったので原作を読んでみる。ドラマとはだいぶ異なる。誰がコンセプトを考えたのか、プロデューサーなのか渡辺あや氏なのか分からないが、「人生ってのは、自分が魚拓にされるまでの物語だ」という発想は秀逸である。
金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)

金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書)

内閣府の審議官になったと聞いて読んでみたんだが、今のところ政策に反映されている様子は見てとれず。。。
スズキのインド戦略―「日本式経営」でトップに立った奇跡のビジネス戦略

スズキのインド戦略―「日本式経営」でトップに立った奇跡のビジネス戦略

振り返ってしまうと、結局当たり前のことを当たり前にやっている。長い本なのでまだ途中だけど。
決闘 ネット「光の道」革命 (文春新書)

決闘 ネット「光の道」革命 (文春新書)

大前研一の新しい資本主義の論点

大前研一の新しい資本主義の論点

夜の公園 (中公文庫)

夜の公園 (中公文庫)

イワシはどこへ消えたのか―魚の危機とレジーム・シフト (中公新書)

イワシはどこへ消えたのか―魚の危機とレジーム・シフト (中公新書)

金融立国試論 (光文社新書)

金融立国試論 (光文社新書)

隣は何をする人ぞ

評決 [DVD]

評決 [DVD]

評決。偏見かもしれないが、まさにこれぞシドニー・ルメット!!という感じがする。全編を通し、静かに進むのに緊張感がみなぎる秀作。あちこちでいわれるようにポール・ニューマンが出色。見た目カッコイイのに恰好悪いことしちゃうあたりが人間臭くていいんだよなあ。
告白 【DVD特別価格版】 [DVD]

告白 【DVD特別価格版】 [DVD]

告白。予告編で受けた印象と全然違った。
入口は観慣れた感じで、出口は他にあまりないおどろおどろしさ、そしてはっきりしないミステリー感があたったのではないかと想像する。
松たか子は何年も印象が変わらないですね。
ナイル殺人事件 [DVD]

ナイル殺人事件 [DVD]

ナイル殺人事件アガサ・クリスティー原作、タワーリング・インフェルノの監督。
オリエント急行殺人事件」の後に作られたそうで、密室の群像劇なあたり「オリエント」を彷彿させる展開だし、第一「以前オリエント急行で事件があってね」的なセリフまででてくるので多分意識しているんだろう。で、先に見たハンデもあって「オリエント」の映画のほうが好きです。
何というか、「殺人事件」自体はもう良くも悪くも見飽きてしまっているので、エンターテイメントやリアリティに重きをおいた作品はどうしても古く感じてしまう。オシャレに、それでいて人間くささがよくでる作品のほうが長く愛される気がする。
エレジー デラックス版 [DVD]

エレジー デラックス版 [DVD]

エレジー。期待してなかった割には意外となかなか。
ま、話はご都合主義ですが。デニス・ホッパー追悼レッドクリフ。スロー、もしくはスロー。
狼たちの午後 [DVD]

狼たちの午後 [DVD]

狼たちの午後。観直すとよさがわかってくる。
インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

インビクタス / 負けざる者たち Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

インビクタス。飛行機の中で。英語だったので何となくしか分からない。

http://www.beck-movie.jp/
マンガを読んだことはなく。特に思い入れもないので単純に楽しみつつ、何かにつけてケンカなのはマガジン原作だなぁと思いつつ。
佐藤健はいい感じだった。

遠くにありて

NHKのドラマを立て続けに二本観た。偶々だろうがどちらも室生犀星の原作である。

http://www.nhk.or.jp/bungokaidan/vol4.html
ひとつは「妖しき文豪怪談」なるシリーズのひとつ、「後の日」。是枝裕和監督の作品である。幼くして亡くなった子供が、夫婦のもとにひょっこり帰ってくる話で、私の好きな系統の是枝作品であった。「歩いても歩いても」のような、「畳の上のリアリティ」。「誰も知らない」で証明済みの、子供の演出の確かさ。
加瀬亮は先日ヤクザ映画に出ていたし、是枝監督の「花よりもなほ」でもニヒルな役柄だったが、今回も、特段ヤクザな描写はどこにもないのに、シャープな感じがした。中村ゆりは存知あげなかったが、実に身のこなしや居ずまいが綺麗で、和服美人であった。

http://www.nhk.or.jp/hiroshima/program/etc2009/drama09/index.html
実家に帰ると、母が「観せたいドラマがある」という。「なんかの賞をとったドラマで、セリフがいいのよ」「へー、脚本だれ?」「えーっと、わたなべ…」「渡辺あや?」「そうかな」「あーそれならいいに決まってるね。ジョゼと虎と魚たちとか、メゾン・ド・ヒミコとか、天然コケッコーとか。島根か鳥取の主婦だよ」
というわけで、観た。「火の魚」。
堪え性が無く普段ドラマなど最後まで観れない父も、二回目だというのに、昼寝の途中だというのに、「あー、結局最後まで観ちゃった…ていうか聞いてたよ」という。「何というか、もう詩みたいなもんだもんね。セリフも間も、隙が無くて心地よい」と私。
原田芳雄は、他はちょっと考えられないようなハマり役で、居丈高な感じも弱さも、実にうまい。「人間歳とってからだって変われる」というと、『グラン・トリノ』が思い浮かぶが、(一概に比べられるもんじゃないが)そのとまどいの表現でいったらクリント・イーストウッドよりよほどうまいんじゃないか。
出色は尾野真千子で、自分とそう歳も変わらないほど若いのに、難しい役どころを実にいい芝居をしていた。原作の持ち味なのか、脚本の力か分からないが、古風で丁寧な(棒読み気味の)口調が実に心情豊かである。
生と死、老いと言う普遍的な(手垢の付いた)テーマを、情景描写・投影・ユーモア(と言ってしまおう)をうまく織り交ぜて小気味よい作品であった。モノローグがある類の作品は概して好かないのだが、むしろそのおかげでテンポよく一筆書きのようで、しかし抑制が効いて野暮になることもなく、その辺は今をときめく脚本家の面目躍如である。
1時間足らず、実にいい作品であった。

彼岸過迄

「普天間」交渉秘録

「普天間」交渉秘録

普天間」交渉秘録。収賄の容疑かなんかで捕まった防衛庁事務次官による、(起死回生の?逆ギレの?捨て身の?)回顧録。いくら日記を元にしているからと言って、詳しい言い回し等々は思い返して書いているのだろうから、「ということは自伝を作ればということですから自分を美化しているわけであり、どこまで真実が頭を垂れないでいるのか覚束ない」代物ではあるが、少なくとも一当事者の一視点からの交渉の歴史は、非常に面白くスリリングで、そんな呑気な言い回しでは片付けられない赤裸々な告発を含んでいる。沖縄県民を悪く言う気は勿論ないが、一筋縄ではいかない力学で基地問題は動いており、たとえば今日も「沖縄県の仲井真知事が馬淵沖縄担当相に米軍普天間飛行場について県外移設に取り組むよう要望した」なんていうニュースをみても、チャンチャラおかしくて額面通りには受け取れなくなる。詳細は本に任すとして、枝葉の感想。

  • 国会運営っていうのは、一般人の感覚からかけ離れた手続きをふんで動いている。
  • 「お役所仕事」も同様で、国会議員がスムーズに退場できるように車の動きを予行演習するって、分かるけど、それ税金でやるの?っていう感じ。
  • 少なくとも本書を読む限り、名の通った政治家がまともな政治家とは限らないようだ。
  • 何事にも経緯がある。ちょっと入ってすぐ分かるもんでもない。
  • 記者と役人・議員は素人目には癒着ともとられかねないもたれあいがあるように感じる。関係者の動きを記者からの連絡で知るって言うのが変な感じ。
  • 小泉元首相は、つくづく力のある「政治家」だったと思う。民意をとらえるパフォーマンス、交渉の勘所をつかむうまさ、ブレない強さ。。。それは新聞の「政治」欄が「政局」欄であるように、綺麗事で済まないまつりごとを着地させていくうまさという意味での「政治家」であって、彼が本当に実施しなければならない方向性を定められる真の政治家であったなら日本もこうはならなかったろうに、と夢想すると、かえすがえす残念である。

文明の海洋史観 (中公叢書)

文明の海洋史観 (中公叢書)

文明の海洋史観。川勝平太氏が今や静岡県知事だなんて、最近知った。第一章が出色。