手塚治虫の命日。没後20年。。。

NHKスペシャル 女と男 DVD-BOX

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NHKスペシャルでやっていた、「女と男」の特集。
細部はあやふやだが、記憶に頼って概要を書いてみる。
恋をするとき、男は脳内で視覚に関係する部分が活動する。
何を見てるかというと、女性の「くびれ」。ウエストとヒップの比率は7:10が人気で、これがすなわち出産適齢期の女性の体型。
女性はと言うと、記憶に関する部分がはたらく。これすなわち「食料を運んでくれる頼れる旦那か」ということを思い起して相手を選んでいるため。
ちなみに、恋は3年で冷めるんだそうで、3年たてば子供も大きくなってつきっきりで子育てをする必要がなくなるからだろうとのこと。
男性は狩りをしていた背景から、心拍数があがりやすく、闘争本能のようなものがある。一方女性はホルモンの関係から、穏やかにいられることが得意。で、女性は表情から相手の感情をつかんだりするのが得意。この辺が現代で男女のすれ違いを生む原因なのだが、これすなわち、外で狩りをしていた男性と、子育てしながら人とコミュニケーションをしていた女性という生活のたまもの。
男性は空間認識力に優れていて、女性は言語に関する能力が優れている。これすなわち、狩りで獲物を追って走り回り、家まで帰らなければならなかった男性と、言語を頼りに場所を記憶して採集を行っていた女性、という生活のたまもの。(※同じ課題に対して各々得意な方法でアプローチしているというだけであって、課題に対するパフォーマンスが男女で違うというわけではない)。
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さて、仮にも実験心理学をかじっていた身としては、「実験の統制具合」と、「実験結果から導かれる考察」の部分にしばしば論理的弱点や飛躍が生じることぐらいは分かる。なるほど、MRIで脳のどんな部分が活動しているか調べたり、各課題について男女で得手不得手があるか、それ自体は事実として判明するとしても、その原因を例によって「先祖たちの長い狩猟採集生活」に求めるのが、どうもしっくりこない。「肉食が、巨大化した脳の栄養を支えていた。男性は狩りによって獲物をとらえ、女性は採集し、子育てをした」…という生活像が、果たして(数少ない)遺跡から分かるのかね?そんなの(ヨーロッパ人の)幻想なんじゃないのかい?
ヨーロッパ人が本当に肉食になったのは、ナポレオンの時代からだと聞いたことがある。イスラエル人は女性兵士もいる。男ばかりが狩りをしていたとは思えない。
というか、そもそも本当に狩りなんかしてたのか?今回の番組のCG映像では、サイみたいなごつい動物を、猿人数人が槍持って追っかけて、サイの首筋に石のナイフつきたてて一発で仕留めるという驚異的な場面があった。そんなことできるわけないでしょ!動物園で見てるだけで分かるよそんなの。かけっこして勝てるわけないし、まともに組み合って人類が勝てる動物がそうそういるもんか。せいぜい死肉をあさるか、落し穴とか罠を仕掛けるくらいが関の山。川があれば魚をとったろうし、虫も食べたろうし、植物もたくさん食べたろう。
また、さも「一夫一妻制」という現代の常識が番組に反映されていたが、本当かね?時代が大幅に違って&記憶に頼ってで悪いが、以前読んだ義江明子氏(夫は義江彰夫氏)の本で、日本古代の戸籍を見ると内容はむちゃくちゃで、要するに当時の日本は「一夫一妻」で子育てをするという家族形態ではなかったのだろう、という話を読んだ。
という訳で、「うーん」となってしまうのである。感覚的にちょっとふに落ちないと思うだけで、特に建設的な意見はなく、一つ一つの発見は興味深いのだけれど。
恋 空 スタンダード・エディション [DVD]

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恋空。究極のジェットコースタームービーといえる。展開早すぎ。