芸術の秋

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納棺師という題材は新鮮だが、ストーリー展開や人物設計(特に、「夫に仕える妻」という構図)はいたってスタンダード。
えらく評判がいいしたしかに面白いが、個人的にはあまり好きではない。僕は人間が曲がっているので、他の人がすすり泣きしているあたりで、「もうベタな展開やめてくれよー」と照れくさくなって冷めてしまうのである。
山崎努が唯一「型破りな社長」という設定でセオリーから外れていて、なるほど、ふぐの白子を食べるシーンあたりなんてとても好きだが、「GO」とか「せかちゅー」といった山崎氏のキャリアから考えれば、特に驚くほどのものではない、ご本人にとっては朝飯前だろう。
ただし、身近な人を亡くした記憶がある人には、違った見え方がするようにも思う。主演のモっくんと広末涼子は美男美女。

http://www.gou-gou.jp/index.html
チアガール風の応援、チャンバラの練習、花王と角川の宣伝あたりはやりすぎだと思うが、割と好き。監督の犬童一心、やっぱり変わってる。また大島弓子読みたい、吉祥寺行きたい、と感じさせてくれる。

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)

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文庫が出てる2巻まで。続きが気になるんだが、なかなか漫喫に置いてない。

椿三十郎 通常版 [DVD]

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オリジナルが好きすぎて、イメージが強すぎて、どうしてもダメ。いい脚本なんだなぁと再認識した。大体、三船敏郎が演じる前提で作られていると思われる脚本を、他の人、しかも織田裕二が演るのは無理があるし可愛そう。オリジナリティをだそうと、ちょっと軽くして人間味をだそうとしてるんだろうが、他のシーンで「化け物だよありゃ」といわれているのと乖離が出る。
ただ、藤田まことはいい。バカにされる役のわりに格好よすぎる気もするが、ひょうひょうとしてて、高笑いがとてもおかしい。
初めて観る人にとってどう映るかはよくわからない。

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

伊坂幸太郎は、チルドレン、重力ピエロとよかったんだが、本作はどうしても感覚があわず、なかなか読み進められなかった。