奥のでこぼこ道

松島

東北を旅行してきました。
一ノ関、気仙沼、松島、仙台あたり。寺を見て、海を見て、そしてひたすら食べた!食べた!魚好きにはこたえられなかったでござるよ。
名残惜しい気持ちでいっぱいの帰りの新幹線の中で、向田邦子を読んでいると、こんなくだりが。

どんなに好きなものでも、気持が晴れなければおいしくないことを教えられたのは、この鰻屋だったような気もするし、反対に、多少気持はふさいでも、おいしいものはやっぱりおいしいと思ったような気もする。どちらにしても、食べものの味と人生の味とふたつの味わいがあるということを初めて知ったということだろうか。

なるほど、今回は両者がうまい具合にかみあってくれたのでしょう。急ぎの仕事が無かったので(無いことにしたので)後ろ髪ひかれることも無く、かといって普段から遊びほうけているわけでもないので後ろめたさも無く、それはそれは至福のときだったのでした。