ハチミツとクローバー

時間が、より誠実にいうならやる気と能力が、著しく欠けていてどうしようもなかったので、遊びに出ることにした。討議の結果、受動的なものがいいだろうということになって、映画を観にいった。「ハチミツとクローバー」。
これがちょっと、意外によかったのである。
もともと原作にそこまで思い入れはないし、第一途中までしか読んでいないし、記憶も薄れているし、以前予告編を観たときも、正直ダメだと思った。だからだろう、Fatalにひどい主演約一名も、時折はてなな展開も、本来あまり好きでない抽象画も、好みでないラストも、それなりに受けいれて単純に楽しんだ。少なくとも私の中では、蒼井優はちゃんと小さなはぐちゃんになっていた。
青春映画を、自分だって十分まだ青春できる年齢のくせに、他人事のように楽しむのが好きである。高校の頃から。
ということを考えつつ、アジアンキッチンで、夢話とEさんの話に華(?)を咲かせていた。
かくいう今日(もう昨日?)は、〆切が2つあった。ひとつは今、思いっきり適当に仕上げた。自分のことなのに。もうひとつは、半分これから書いて、もう半分は〆切延ばしてくださいと頼むことにしよう。だって、片鱗も思いついていないのだから。
「寝なきゃいいんだろ」という開き直りは、本当によくない。