夏の魔物

「あーあー、あっちぃ!」と、思わずかんしゃくを起こして、エアコンのリモコンに手を伸ばそうとする、その前に、気を落ち着けて、風の通り道を見つけて、ごろっとなってうたたねをする。そんな夏が好きだ。
私は冬生まれで、たぶんキャラにも冬があっていて、お魚も美味しくて、だから夏といえば、長らく、うだるような暑さにうなだれるか、無風の体育館で汗をかくか(卓球部だったので、風があるとボールが曲がってしまうのだ)、だけだった。
それは、暑いときに飲むホットコーヒーに目覚めてからだろうか。夕方になって、あるいは立秋をすぎて、風が変わる瞬間に気づいてからだろうか。いや、大学生の夏休みを体験してからか。ともかく、あんまり嫌いでなくなったのだ。否応なしに気持ちを静めクールになり、また、ときには忘れがたい想い出を作り、もしくは想い出させる、そんな季節になった。
ですが。デスガ。desuga.
今日はキャパオーバーです。暑すぎデス。異常だい。風がもわっとしてるんだもん。「あっちぃ!」とかんしゃくを起こし、エアコンをつけ、人に頼んでおいた仕事を確認したら出来が悪く結局二度手間で頭にきて、そしてグズグズしていた。
箒星」のジャケットを気に入った。あ、歌のほうも。