Time is the great author 2 朝風呂

先日、朝風呂に入った。朝風呂に入ったのではなく、朝、風呂に入ったのだ、寝る前に。手ぬき記事だったので消してしまったが、当日の就寝時間は6:24だったようである。
ここのところ、「もう、どうしましょう」っていうくらいに慌しく過ごした。本当に切羽詰ると、「どうしましょう」と思う暇もないのだということを、知った。嘆き節も、拉致って珈琲飲みに行くのも封印されて、残り時間で何が出来るのか、それだけを考えてもくもくとこなすのである。不思議な高揚感と、恐いくらいの静けさが、同居している。
しいていうなら、心にあるのは、怒り、である。「俺は悪くない。どうしてこうなるのだ」という、問いかけである。
飯を喰う暇も無い。気づいたら、腹がへっていた。弁当を食べながら、原稿に目を通していた。眠くなるので、昼飯はおにぎりとパンをひとつずつにした。喰いながら、資料を作っていた。流石に途中腹が減ったので、友人のチョコを失敬した。
珈琲だけは、がんがん飲む。もはや珈琲を点滴しているが如くである。無論、胃が、荒れる。
測ってみたら、瞬間的に62.2kg体脂肪率10%を記録した。文字通り、身を削ってやがらァ。今日、以前購入したところへスーツを買いに行ったら、寸法を測ってもらいながら「痩せました?」と言われた。
けっこう寝ないでも、気力でなんとかなるらしい。でも、少し休もうと横になると、いくらでも眠れそうになる。体は、疲れている。
ありえない失敗をする。携帯メールを送り違えるとか、あちこちに散々足と頭をぶつけるとか、東急世田谷線の乗り方がわからないとか、唾液が気管に入って苦しいだとか、地下鉄に乗っていると目的地につく前になぜか二回も起立して「あ、まだだった」と罰の悪い思いをしながら座るとか。
そして、ヒトヤマ超えると、「もう、どうしましょう」というくらい眠れる。目を開けて寝て目を閉じて寝ている。散乱した部屋を片付ける動きが、何とも緩慢である。そんな、今日。
忙しい自慢をしたいわけではない。〆切というものが作り出す、びっくりするようなパワーと、廃人化を、記録しておきたかっただけである。ものぐさと妥協の産物だった私が、本気を出すこともあるということに、自分で驚いただけである。一方で、働いたら働いた分、使用後はやっぱり使い物にならなくなるという確認である。
くわえて、超えたのはあくまでもヒトヤマであり、いくらでも山積されているという戒めと、ふと時間が出来たところで、冷静に見て不安になったり悲しくなって過ぎるという事実を、再確認したということである。