積読くずし

これ幸いに、かなり長い間読み損ねていた３冊を読破。

砂の女 (新潮文庫)

けっこうぐいぐいと最後まで読んだものの、イマイチよくわからなかった。

白河夜船 (角川文庫)

読んだ順番的に「キッチン」の印象が強いのだが、それでも、よかった。
談志師匠は高座で時々、「今日はできるだけ下手にやってみようと思う。それでも円鏡よりはうまいけどね」というような前置きをする。この感覚はなかなか説明のしようがなく、第一私が理解しているかも怪しいところだが、それと同じことを思った。「不器用な文」がたまらない。

男どき女どき (新潮文庫)

うまいよねぇ。本当に。向田というと「だ・である調」のイメージが強いのだが、本策にいくつか収録されている「ですます調」もなかなか。