からっぽ

京浜東北線に揺られながら、あんまり何をする気も起きなかったので窓の外を眺めていたら、桜が咲いていた。そうか、テレビでは聞いていたけどもうそんな季節か。上野公園に行ったのは去年だったか一昨年だったか。すごかったなぁ、人が。
想いは、複雑である。うまく言えないけど、素直にきれいだなーと思う歳でもないし、さすがに「あと何回見れるか」という歳でもなし、偲ぶほどの過去も無し、死体は埋めてないし、何と言うか、どっちつかずの、どうも落ち着かない気持ちである。
「サヨナラダケガ人生ダ」とは井伏鱒二。一期一会というのか、ぱっと会って、ぱっと去ってそれっきりというのは、あまり嫌いではない。だから花火は好きである。ヒュー、ドーンでおしまい。…とはいうものの、たとえほんの少ししか勤めなかった講師とはいえ、かつての教え子から連絡をもらうのは、その事実だけでけっこう嬉しいものだ。教師を越えなければ生徒ではない。健闘を祈る。
かくいう自分はといえば、昨日は昼寝してしまったし、今日も昼まで寝ていた。もはや頭を使いたくなくて、単純作業をすこし進め、「ヤマト」を大音量で聞きながらボーっとする。「夏色」を聞きながら、マンガを読んで、改めて感心したりしている。ようはなかなかお疲れ気味である。
さて、なにをどうしたものか。やることが多すぎて、できないことはわかってるから、すると何もしたくない。
集合時間4分前に最寄り駅。走った走った。北風がたいそう寒かった。コート着てけばよかった。1時間半、ひたすら自分のことを話していれば、「自他共に認める変な人」と話は落ちつく。
この頃、ここの内容がうすいなー。