飲んだら笑え、酔ったら歌え、話は明日だ

「酔わなきゃ本音を言えない人を信じちゃだめよ。そういう人は本当の人生を生きていないからね」

例の小説の中の一説です。下戸には涙が出るほど嬉しいお言葉です。そーだそーだ、何が飲むニケーションだっ、ふんっ。いつも正直に生きてますよー。で、どうも正直だけじゃダメで、たまにはお愛想なり無批判な合いの手なりがなきゃ人付き合いはうまく行かないんだということにようやくこの歳になって気づいたところです。
それはともかく。
今日は珍しく宴会に顔をだしました。例によって順にソフトドリンク。元気よく「グレープフルーツジュース」と頼んだりして、ぐびぐびっと飲んだら、なんとお酒だったようだ。店員め、間違えやがったな。「なんか味がおかしい」と思いつつ、話に夢中になってたら飲み終わってしまいもはや手遅れで、頭ガンガン心臓バックンバックン、酔っ払ったって気分のよさなど微塵も無い。休んでたいところだが、終電早いもんだから1人先に辞去し、ふらふらしながら、でも頑張って急いで歩いて終電、寝たら寝過ごしそうだから必死で起きたまま帰宅。自分の中では大騒ぎだった。安居酒屋の一杯など、普通の人にはそれこそジュースみたいなもんだろうに…。
それはともかく。
久しぶりにお会いした方に、「お前、この前よりキレがなくなってるな、残念だ」と言われる。へぇ、自覚あります、ごもっとも。酔っ払ってるからというわけでなく、この頃前後左右はおろか斜めも古今東西もぜんぶ不覚。数ヶ月前、ようやくあらゆる歯車が回りだしたと感じたのは、錯覚だったのか、自分がチャンスを逃したのか、それとも外圧に屈したのか。「これが底だろう」という内省を常に更新中です。どうすればいいのかまるで分かりません。言うほどやる気が無いわけじゃないんだ。
ま、「世の中そんなに悪い人ばかりじゃないよ」というオコトバを心にとめて、もう少しうつらうつらしてようと思います。