スタートライン

何をやってもうまくいかないときってありますよね。ノリで行動していれば、尚更です。やればやるほど空回り、うまくいかない、頭がんがん、妙なテンション、ヤケ食い、躁鬱、八つ当たり、強い口調、後悔、嫌悪、甘え、消沈、虚脱、寂然、疎外、自失、阻喪。
欲は無い、頑張らない、目標ない、とは散々言ってますが、それでも、おそらく他の人とはズレた視点で、「こうなりたい」「ああしたい」という感情は、人一倍あるのです、たぶん、やはり。
一般論として、ゴールって見えますよね。というか、行き先ばかりを見ている。求めている。が、いくらあえいでも、そう簡単にはうまくいかない。
ああ、器が小さいとか、ゆとりが無いとか、能力が無いとか、ぶつぶつ言っていたわけですが、で、ようやくふと思い立ったのですね、いや、ちょっとそうじゃないぞ、と。何をしようにも、まず自分の軸がしっかりしていないことには、どうしようもないだろう、と。「状況判断のできない奴、これすなわちバカという」というようなことを家元が言っていたような気がしますが、なるほど、自分が今おかれている状況、状態、欠けているもの、できること、できないこと、求めているもの、要らないものの分析から全てははじまるのだ。自分の立ち位置を決めなければ、吸収や共感もできないだろう。「スタート地点の確認だよ。ここから始めなきゃ、やっぱりどこにも動けねえみたいだ」とは、某有名マンガのセリフ。
やっぱり鍵はスタートラインなのだと思う。スタートラインが決まれば、おのずとゴールは見えてくるのだ。いや、もっと言えば、そもそもゴールなんて無い。いつも始めの位置。毎日毎日、自分に対して、「おいお前、どっちむいて、どこにOn your markするつもりでえ」と問い続けるのだろう。「当たり前だい」「そんな抽象論は役立たず」という声がきこえますが、それは、私の文が拙いからであり、また、当たり前の帰結にも、一度考えたり、あれこれやってみてたどり着いたのなら、結構意味はあると思う。で、面白いことに、巡り巡って帰ってきた場所は、実は以前、自分が何気なく口にしていた話だったりする。