品川心中 三遊亭円生
- アーティスト: 三遊亭円生(六代目)
- 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
- 発売日: 1992/11/21
- メディア: CD
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しかし、なんかいいですよね。題名がいい。「品川心中」。談志がどこかで言ってた通り、「品川は白木屋という女郎屋に、板頭ァつとめるお染という女がいて…」という語り出し(ちょっと違ったカナ)は、落語の醍醐味と言えますな。展開もすごい。落ち目のお女郎、お染。パトロンがつかなくなってしまい、衣替え(盛大にやるので金がかかる)が出来ないというみじめさ。ならばいっそ潔く死んだ方がいい。でも金がなくて死ぬのも格好悪いから、客の1人である金蔵に頼んで心中してもらうことに。で、ああだこうだと金蔵を言いくるめて、「私もあとから行くから」と、桟橋からドボーンと海に落としたところで、店の者が止めに来る。「死ぬのはよせ、番町の旦那が三十両持ってきたから!」「あら…。金ちゃんごめんね。死ぬつもりだったんだけどね、お金が出来たから、チョイと遅れるの。生身の人間なんだからいずれは死ぬから、その時はお前さんのところに行くからちょいと待っててね」…っって何じゃそりゃ! なんちゅういい加減な2人。なのにお染も金蔵も、憎めないキャラなわけよ。