ヘンな人

sandayu2005-09-23

 私は、自分でヘンだと思っている以上に自分はヘンな人なんだと思ってきたのだが、どうやら、そう思っている以上にヘンらしいということに最近気づいて困惑している。周りの人に聞いてみたら、「知ってたよ。ヘンな人だよ」とか、「フツウな点を見つけるほうが難しい。あらゆる点でヘンだ。考え方も見方も性格も価値観も顔も格好も」とさ。顔と格好は余計ダイ。

 とりあえず、思い当たるフシをあげてみようか。

趣味がヘン。

  • 以下、初対面の人と何度と無く繰り返された会話。「何が好きなんですか?」「映画落語です」「へー。どんな映画が?(落語はムシ)」「特に古い日本映画です」「…」  ホラ、会話終わっちゃった。

考え方がヘン。

  • こないだ話した方はとてもいい方だったので、上記の会話のアト、「何で古い日本映画?」と聞いてくれた。それが悲劇の始まり。「日本映画が一番充実してたのが1950年代なんですよね。黒澤明小津安二郎などなど。あと、時代を超えたものはいいものが多いから、打率がいい。でね、アメリカ映画も、男優がハットをかぶっていた時代のは好きなのです。『ローマの休日』とか、ビリー・ワイルダー監督作品とか、洒落ててセンスと機知で見せてた頃。その後のベトナム戦争の頃のは暗くってかなわん。で、次のスピルバーグとかBack to the Futureとかの娯楽作品は好きで小さい頃よく観てた。それが90年代あたりからやたらと正義をかざすようになってイヤになったのよ。アクション映画も、『ダイハード』と『スピード』以上のものは出ていないし。一時期から殆ど観てないからよく知らんが。あと、何と言っても、市場が大きくなってからのアメリカ映画は、万人ウケするために最大公約数を取っているからダメ。誰にでも分かるストーリーで誰にでも分かる演技。役者が怒っているときは本当に怒っているし、泣いてるときは悲しがってる。でもそれって非常にレベルが低い。役者が笑っているのに観客が悲しくなったり、怒っていると楽しくなったり、そういう方がより多くのことが伝わる。寅さんなんてその典型だし、ジャック・レモンにはそれがあった。つまりね、映画ってのは観客が補完して作り上げるものなのですよ。感情とか機微を想像することで、自分の感覚にフィットする。で、その観点からいくとチャップリンに戻ってしまって…」  かわいそうに、その子キョトンとしてました。反省。

言行動がヘン。

  • カツオが食べたくなったので、食べに行った。夜は飲み屋になるようなところで、入り口で靴を脱ぐようになってる。そこんとこが、ちょうど民家の玄関みたいだったので、店員を呼ぶのに思わず「ごめんくださーい」。別にねらったわけでなく自然とでた。同行者にこっぴどくしかられる。「こういうとこでごめんくださいとはイイマセン。絶対イイマセン」


 思いついたことは他にもヤマほどあったんだが、書いてるほうも読んでいる方も「もういいよー」という頃でしょうから、続きはまたの機会に。
 こんなんでまともな生活を送れるのか。おかしいな、人間は社会的動物って習ったのに…。