師走の雨

談志 最後の落語論

談志 最後の落語論

談志は本、テレビ、CD、DVDと供給過剰状態なので、「イリュージョン論」「落語家論」等々、大半はどこかでふれたことがあった。
それにしても、「上手さとは何か」のくだりで、「散々書いてきたが、結論を言う。“上手さ”というのは分解のしようがないのだ」という旨の結論で結んでいたことは、非常に驚きでありショックでもあった。(イメージかもしれないが)、うまく定義化できないものは、なぜ定義できないかを論理的に述べたり、談志が考えている「うまさ」「へたさ」の事例を並べることで、いわば、「それ」以外の外堀をうめることで結果的に「それ」の輪郭をあぶりだしてしまうような、そんな高等技術で論破してくれることを期待していた。
無論本作でも談志の考える事例は挙げられているのだが、結局「自分と、一部の同時代人がよいというものがよいと思う」という、非常に内向きな要素を感じるのである。時代の変化か、限界か。
米朝師匠を見ても思うが、不可能などないような天才にも訪れる老い、(気力の)衰え、時代の流れとのギャップ。改めて、なんと残酷なことか。
本人も言うとおり、かつての志ん生のごとく、「ただ生きててくれればそれでいい」という境地にきているのかもしれない。「立川談志遺言大全集」「立川談志最後のラジオ」「談志が死んだ」とやたらあおるようなタイトルの作品が多かったが、いよいよ終焉なのだろうか。斜め読みした感じでは特に目新しいことは書いていず。藤原氏が以前メニエル病にかかっていたことは初めて知ったが。。

物事を動かしていくには「動機づける技術」と「戦略的行動力」が大切です。

エンジニアのための時間管理術

エンジニアのための時間管理術

エンジニアのための時間管理術。オーソドックスなのかもしれないが非常に参考になりそう。翻訳がこなれていないのが非常に気になるが。

世界を不幸にしたグローバリズムの正体

世界を不幸にしたグローバリズムの正体

ノーベル経済学賞受賞者スティグリッツ教授。グローバリズムといっても、IMFとか世界銀行とか、世界規模での経済理論の話。面白かったがよくわからない。
スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く

スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く

こちらは全然分からなくて挫折。
2011年 新聞・テレビ消滅 (文春新書)

2011年 新聞・テレビ消滅 (文春新書)

大半が特に目新しいことは書いていず。
「新聞紙」に未来は無いと思っていたが、「新聞」の方も大変そうだな、と感じる。
捕手的人間の時代―「勝利の方程式」などないと心得よ!

捕手的人間の時代―「勝利の方程式」などないと心得よ!

森祇晶