久しぶりの投稿になってしまった。

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ。何というか、分量の割りに核となるアイディアの数が少ない、密度がうすい、という印象を覚える。「犯人よ、今夜は震えて眠れ」というセリフはかっこいい。
風味絶佳 (文春文庫)

風味絶佳 (文春文庫)

風味絶佳。ほしい人、あげます。
はなうた日和

はなうた日和

空港で買った。ほしい人、あげます。
サウスポイント

サウスポイント

サウスポイント。個人的には「まぼろしハワイ」の方が好き。
「TVやドラマや雑誌やマンガはだいたいのところうそっぱちだ。世界は恋愛だけでできてやしないんだ、そんなに雑なものではないんだ、もっときめ細かな夢のようなもので、ひとつの糸は必ず布全体につながっているんだ」
「人生はうんとはじめのころに至福のほとんどを知るものなの。人によって違うけれど、至福の鋳型はそのときに作られる。そしてその後はほとんどずっとそれを取りもどすための戦いなの」
「大人になってから自分で決めること。あのとき選ぶに選べなかった道がもう一回目の前に、形を変えてやってきた。もしかしたらこの人たちはすっかり元気になったら私を邪魔者扱いするかもしれないという恐れが私をひやりとさせた。人間てそういうものだから。でも、今を創ることが未来を創るのだ。そうなったらそのときの自分にたっぷり悲しんでもらえばいい」
赤めだか

赤めだか

立川談志の弟子、立川談春のエッセイ。初出の雑誌連載の時からいいなぁと思っていて、いつか単行本にならないかと待ちわびていた。というか、これは絶対本になるだろうと踏んでいた。よい文章だなぁ、と思う。最後の、米朝、小さん、そして談志が織り成すエピソードは特にお気に入り。羊たちの沈黙。面白かった。