日本史の勉強

拾い読みしたものや、拾い読みしたいもの。元よりまともな要約ではないので、網羅的ではないしピントがずれてるかもしれない。また、2000年代前半の本が中心なので、すでに学説は古くなってしまっているおそれもある。

中世の農業と気候―水田二毛作の展開

中世の農業と気候―水田二毛作の展開

鎌倉時代後期以降畿内・西日本で行われた水田二毛作は、本当に農業生産力発展によるものなのか??むしろ稲作の慢性的な凶作を背景にしたものではないか。そしてその背景には、気候の悪化があるのではないか。
11、12世紀は温暖→ヨーロッパでは農業技術革新。14、15世紀は寒冷(パリア海退)→ヨーロッパでは封建危機&ペスト。1700年ごろも寒冷化し、1800年ごろやや上向いている。幕末、西南雄藩は活気付いたが、北関東・東北は依然として回復せず。
天下泰平 (日本の歴史)

天下泰平 (日本の歴史)

  • 1.戦乱の中世からの転換、平和の実現、2.民の要求を政治に反映する様々な回路の形成、3.民の知、書物と情報の広がり
  • 惣無事&刀狩…自力救済の否定が結果的に身分統制的様相を見せただけ。
  • 武士は所詮殺人と破壊、戦争を職業とする集団
  • 武家諸法度⇒家臣による下克上の凍結
  • 禁中並公家諸法度天皇・公家集団に求めた国家的機能とは、国家の儀礼的側面、及び国家の宗教的・呪術的な側面に関する役割。(朝廷の儀式・典礼、将軍と大名の官位官職叙任、改元など)

×武士は、すなわち在地領主で、武士が相互に結合して貴族と対抗して武士政権を作るという通俗的枠組み<領主制論>
○武士は貴族社会の一員で京で発生し、政治的立場も様々。要するに武芸という職能を有した存在<武士職能論>
他に、源平と後白河のあたりの話など。
道長と宮廷社会 (日本の歴史)

道長と宮廷社会 (日本の歴史)

  • 今日では意味が無いように見える儀式も、当時の貴族にとっては重要。その時代なりの政治や財政運営が行われた。

47、57あたりが面白かった気がする。いわゆる「日本史」と「郷土史」は全然リンクしない…など。
リオリエント 〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕

リオリエント 〔アジア時代のグローバル・エコノミー〕

徳川時代は、停滞などしていないし、閉鎖的でもない。ペリーがやってきて開国されたわけでも無いし、明治時代によって突然断絶が起きるわけでもない。p206-207
北の平泉、南の琉球 日本の中世〈5〉

北の平泉、南の琉球 日本の中世〈5〉

第1部1〜5
戦国乱世を生きる力 日本の中世〈11〉

戦国乱世を生きる力 日本の中世〈11〉

秀吉⇒自力救済の否定。
周縁から見た中世日本 (日本の歴史)

周縁から見た中世日本 (日本の歴史)

日本の時代史 (8) 京・鎌倉の王権

日本の時代史 (8) 京・鎌倉の王権

荘園公領制 (展望 日本歴史)

荘園公領制 (展望 日本歴史)

律令国家の転換と「日本」 (日本の歴史)

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