意識しないという意識

一時期のようなアホみたいな状況は逸したとはいえ、それでも考えるべきことは山積している。耐え切れずに人の力も借りながら、徒手空拳、切り込む。
難しいのは、考えなければならないことを考えることよりも、考えないでいるべきことを考えないでいることである。
完璧とか絶対というものがない以上、どこかで妥協して、どこかでピリオドを打つしかない。問いと答えは一心同体の表裏でキャッチボールをしているが、どこかでやめなければならない。諦めて、優先順位が高いことから当たるべきである、ということは分かっているのだけど。
全然関係ないことが、何かをきっかけに想起されて、金縛りのように体を支配する。どっかでもう1人の自分が「もういい加減そっからはなれろよ」といい、「そうだよね」と自分が答える、のに、大体意識しないようにしようとしている時点で自然体ということはありえない。ならば、無いことになんかできないのならば、きちんとあるべき場所にしまっとくしかないのだ。が、難しいのは、いつかの出来事もすべて実は現在進行形で、どっかで動いているのである。だから常にしまいなおさなければならない。しまいなおしているかぎり、意識せざるをえない。
頭が、痛い。
昨日、所用で出かけた渋谷原宿の人の多さに辟易してから、家に帰ると、急に具合が悪くなる。例によって偏頭痛で寝込む。つい2週間ほど前に発症した時よりも、症状は重く、おまけにたまたまあまり眠くない時だったので、寝てしまうことも出来ない。ガンガンする頭と鉛のような胃に苦しみながら、べつに熱があるわけではないので意識はしっかりしていてしまい、「本当に痛いのだろうか」とよく分からないことを考えながら、意識とか意識しない意識だとか、考えていた。
「本当は」「本当は」…ふんっ。本当もウソもあるものか。
クソ忙しい時に、夕方から夜までの時間がつぶれる。フラフラしながら行動を始め、なんのなしにパソコンを開いたらメールが来ていたので仕事してしまい、結局寝たのは2時をゆうに回っていた。早く寝ようと思ったのにっ。

まともな意識が5分くらいしか続かない。