花とアリス
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2004/10/08
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (364件) を見る
で、とっても好みな作品であった。「Love Letter」と同じく、少女マンガ的、甘いプロット…という類の批判を浴びそうだが、いやだからこそ寓話的な雰囲気が魅力的で、編集の妙、故・篠田昇の撮影と併せ、とっても心地よかった。
マンガ家の名前が頻出したり(水木駅、石ノ森駅、藤子駅、手塚高校)、「我愛你(ウォ・アイ・ニー)」とか中国語がちょろっと出てきたり、落語が重要なキーになったり、個人的に親近感がわいた。
岩井監督は落語を聴くのだろうか。そもそもの会話が「粗忽長屋」みたいだし、クライマックスも「粗忽の使者」と絶妙にカットバックしていた。というか、二人称が「君」って、昔の漫才師みたいじゃん。
脇役やチョイ役が豪華なのも楽しい。相田翔子、阿部寛、平泉成、大沢たかお、広末涼子、ルー大柴、伊藤歩、梶原善、テリー伊藤、大森南朋、松尾れい子。
ラストの蒼井優、よかったなぁ。