監督、ばんざい!

北野武作品はほとんど見ているが、考えてみれば、「これは!」というのは「HANA-BI」くらいだった。それ以外は、いつも予想を裏切られ、「えっ」となって、それでもまた観てしまう。事故の後の、リハビリとしての「キッズリターン」。「HANA-BI」でベネチア喝采した後、「菊次郎の夏」でカンヌ中がずっこけて。「座頭市」ではじめてあてたと思えば、「TAKESHIS'」で困惑と難解の渦の中に観る者を叩き落す。で、本作。いやはや、「しょーもない」わー(笑)。
「難解でワケワカンナイのならまだしも、単純でワケワカンナイと疲れる」と、お連れ様。
ついでに脱線すると、映画館には撮影で使われた「たけし人形」があって、記念撮影できる。せっかくなので人形と並んで撮った。で、その写真を友人に見せたら、「わざわざ誰かに撮ってもらったの?」とさ。どんだけ寂しい人なんだ、俺は。最近映画は1人じゃ行かないよ。