日本の世界遺産 秘められた知恵と力

日本の世界遺産 秘められた知恵と力 (NHKスペシャル)

いやー、おもしろい。すごいすごいすごい。厳島神社、法隆寺五重塔、白川郷、日光東照宮、姫路城などなど、世界遺産に指定されているこれらの建造物が、いかに自然災害に備え、また、修繕されてきたかについて。
たとえば厳島神社。2004年９月の台風18号で、左楽房倒壊を始め、甚大な被害をうけた…のだが、実は本殿はほぼ無傷であると言う。つまり、本殿のまわりの建物は、いわば本殿を守るためにあるのではないか。また一部の建造物は、実は壊れやすく、それもうまく壊れるようになっていて、再生を容易にしているのである。
五重塔の不倒っぷりは神話になってるくらいなのだが、その神話は科学で解明されつつある。実は、五重塔や三重塔は、各階ががっちりと一体になっておらず、ほとんどただ積み重ねただけのような構造になっているのですね。で、塔の中心には独立した柱があって、周囲の構造とほとんど接してない。このゆるーい構造こそが、地震による衝撃をうまく和らげる秘密なのだ。
何百年をかけて育まれてきた知恵。すごいわねェー。