視聴者が動いた 巨大NHKがなくなる
- 作者: 田原茂行
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
そもそも受信料とは何か、放送法では具体的に定義されていない。番組の対価なのか。もしそう決めるなら、地上波テレビの受信料で、衛星放送を開設するのはおかしいことになる。そのような穴だらけの放送制度を、どのようにNHKは自己武装し、政治や他局とやりあい、巨大組織になったのかを描く2〜4章が出色。7代前田善徳、12代島桂次、14代海老沢勝二らの歴代NHK会長、渡邉恒雄、氏家齊一郎(読売新聞、氏家は現日本テレビ代表)、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘、竹下登、金丸信といったビックネームが織り成す大河ドラマ!テレビよりも面白いテレビの裏側、壮大な駆け引きを描く一大巨編!痛快!…と楽しんでられないわけで、ちょっとそろそろ本気にならないと、ジャーナリズムは、日本は、まずいよこれ。