社会科学の勉強

社会科学、特に経済学に対する興味と知識は、100万年前のトカゲ並みなので、網羅的ではないしピントがずれてるかもしれない。また、2000年代前半の新聞記事が中心なので、すでに学説は古くなってしまっているおそれもある。

ジェンダーという視点は当然だと受けいれられてきた様々なことが、実は、ある時代、ある地域の、ある社会に特有の思い込みかも知れず、そのために、その社会が規定する平均値から外れている人々に不利益を共用することに疑問を投げかける。(2000/4/21 日経新聞「経済教室」学習院大学教授 紙谷雅子)

1、日本の憲法学は主観的な善意と正義感に満ち、理想的な人間像を描いたり、国家を実体ある存在と捉えるなど誤ってきた。
2、それが自由と平等は両立するという単純な楽観論を生み、結果の平等に向け人間を規制する国家権力の正当化に根拠を与えた。社会主義的で官僚統制型の戦後経済体制の源流はそこにあると認識し、市場の失敗より政府の失敗の方がよほど危険なことを銘記すべきときである。(2000/2/3 日経新聞「経済教室」広島大学教授 阪本昌成)

(経済学とは)合理的に行動する主体(個人、企業、政府など)からなる集団を想定し、集団構成員の相互依存関係の結果、どんな資源配分が達成されるかを分析する学問である。(2000/3/31 日経新聞「経済教室」東京大学教授 林文夫)

この国の不幸は、バブルの絶頂期と冷戦の終結が重なったことです。欧州も米国も、冷戦後を生き抜くために、まなじりを決して戦略づくりに立ち向かった。日本は歴史のゲームのルールが変わったのに、このままで行ける、と高をくくった。それがすべての不幸の始まりです。(2000/5/1 朝日新聞 三井物産戦略研究所長 寺島実郎

はじめての経済学〈上〉 (日経文庫)

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はじめての経済学〈下〉 (日経文庫)

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